鳩山政権、「小沢権力二重論」を嘲笑う
民主党内閣はまだできていない。なにしろ、鳩山代表を総理に選ぶ、国会の本会議が9月16日で、まだ10日はある。
過去の自民党で、内閣改造、首相交代が起きた時は、首相官邸前にマスコミが集まり、誰が呼ばれた、何の大臣になった、と速報体制が組まれるのが慣習でした。
しかし、半世紀を超えての政権交代です。新政権が、同じ方法をとる必要はない。
そこで、鳩山氏は、まず、党内のまとめ役に幹事長に小沢一郎氏を指名しました。本人も受諾の方向です。
幹事長は、党の要職ですが、憲法下の内閣での閣僚ではなく、民主党の党内役職にすぎません。
しかし、幹事長は、民主党が受け取る、政党交付金などの配分を一手に握っていますし、党の公認を与えるか否かなどに、強い影響力を持ちます。行政府とは別に、立法府の308人の民主党議員に大きな影響力を持つのは事実でしょう。
このことを指して、これまで自民党の陣傘報道をしてきた、日本テレビ・読売新聞系列や、フジ・サンケイ新聞グループなどを中心に、小沢氏による院政、「権力の二重構造」と、まだ何もスタートしていないのに、批判記事を書いています。
大いに反論します。
自民党の首相選出においては公選制が一応取られていましたが、それ以前の候補者選出に関し、森元首相や、安倍元首相が、役職もないのに口出しをし、さらに、閣僚人事は党内派閥の按分。そして、政策まで、首相よりも党内派閥の領袖たちが決めていたのではないでしょうか?
違いますか?違うと言う人はその証拠を見せてください。
権力の三重、四重の構造で、民意と離れた政治をしてきたのは、自民党でしょう。
私は小沢氏が好きではありません。過去の記憶があるので。
しかし、彼が選挙を戦ううえでの重要人物であるのは確かです。自民党が失敗したように、古賀選挙対策委員長という役職を作って、宮崎の馬鹿猿をもちだそうとして失敗しましたが、もし、民主党に、それに該当する役職があれば、それでも良かったかもしれませんが。あいにく選挙対策委員長などは無いので、幹事長。しごく当然だと思います。
「権力の二重構造論」については、16年前の細川内閣の例が出されますが、あれは、8会派の寄せ集め政権で、自民の方が委員会などで圧倒的多数でした。結局8ヵ月で終焉したのも、弱小政党の寄せ集めだったという面があるでしょう。
その引き金を引いたのが小沢氏、というのが、「旧」保守系のマスコミの論調ですが、あの時と、。今回の民主党とでは、衆院、参院での勢力が違う。
もし、小沢氏が、権力志向なら、自分を首相にしろとごり押ししたでしょう。
そうではなく、彼を参院選に向けての党内のかなめにおくと言うのは、小沢氏が嫌いな私でも納得します。
また、くり返しますが、自民党の権力の多重構造、派閥優先主義の政治よりは、はるかにましではないでしょうか?
ためにするイチャモン、をする「旧」保守系マスコミの論調のレベルの低さに、へどが出ます。
過去の自民党で、内閣改造、首相交代が起きた時は、首相官邸前にマスコミが集まり、誰が呼ばれた、何の大臣になった、と速報体制が組まれるのが慣習でした。
しかし、半世紀を超えての政権交代です。新政権が、同じ方法をとる必要はない。
そこで、鳩山氏は、まず、党内のまとめ役に幹事長に小沢一郎氏を指名しました。本人も受諾の方向です。
幹事長は、党の要職ですが、憲法下の内閣での閣僚ではなく、民主党の党内役職にすぎません。
しかし、幹事長は、民主党が受け取る、政党交付金などの配分を一手に握っていますし、党の公認を与えるか否かなどに、強い影響力を持ちます。行政府とは別に、立法府の308人の民主党議員に大きな影響力を持つのは事実でしょう。
このことを指して、これまで自民党の陣傘報道をしてきた、日本テレビ・読売新聞系列や、フジ・サンケイ新聞グループなどを中心に、小沢氏による院政、「権力の二重構造」と、まだ何もスタートしていないのに、批判記事を書いています。
大いに反論します。
自民党の首相選出においては公選制が一応取られていましたが、それ以前の候補者選出に関し、森元首相や、安倍元首相が、役職もないのに口出しをし、さらに、閣僚人事は党内派閥の按分。そして、政策まで、首相よりも党内派閥の領袖たちが決めていたのではないでしょうか?
違いますか?違うと言う人はその証拠を見せてください。
権力の三重、四重の構造で、民意と離れた政治をしてきたのは、自民党でしょう。
私は小沢氏が好きではありません。過去の記憶があるので。
しかし、彼が選挙を戦ううえでの重要人物であるのは確かです。自民党が失敗したように、古賀選挙対策委員長という役職を作って、宮崎の馬鹿猿をもちだそうとして失敗しましたが、もし、民主党に、それに該当する役職があれば、それでも良かったかもしれませんが。あいにく選挙対策委員長などは無いので、幹事長。しごく当然だと思います。
「権力の二重構造論」については、16年前の細川内閣の例が出されますが、あれは、8会派の寄せ集め政権で、自民の方が委員会などで圧倒的多数でした。結局8ヵ月で終焉したのも、弱小政党の寄せ集めだったという面があるでしょう。
その引き金を引いたのが小沢氏、というのが、「旧」保守系のマスコミの論調ですが、あの時と、。今回の民主党とでは、衆院、参院での勢力が違う。
もし、小沢氏が、権力志向なら、自分を首相にしろとごり押ししたでしょう。
そうではなく、彼を参院選に向けての党内のかなめにおくと言うのは、小沢氏が嫌いな私でも納得します。
また、くり返しますが、自民党の権力の多重構造、派閥優先主義の政治よりは、はるかにましではないでしょうか?
ためにするイチャモン、をする「旧」保守系マスコミの論調のレベルの低さに、へどが出ます。
スポンサーサイト
歴史的日に、自分自身も立ち会おう
明日、30日は、21世紀における大きな転換点の一つです。
その祝祭の日に、みなさん、一人でも多くの方が立会い、自らも投票と言う形で参加されることをお勧めします。
こんな日はめったにないのですから。明日は国民みんなが主役になれる日です。
50年以上続いた自民党政権に鉄槌を、その延命に力を貸した公明党に正義の裁きを。
この20年間、バブルの後始末と、その後の大企業優先に偏った経済政策で、国民生活は焦土と化しました。
その最後の仕上げをした、コイズミ、安倍。この2匹は絶対に許せません。
福田もイニシアティブをとれなかった。麻生はブレにブレまくった。こんな奴らに政権担当能力とか、責任力、などありません。
ひたすら右寄りの保守回帰しか口にできない麻生に、騙されてはいけません。
明日こそは、国民自らの手で審判を下すべき時なのです。
みなさん、投票に行きましょう。
その祝祭の日に、みなさん、一人でも多くの方が立会い、自らも投票と言う形で参加されることをお勧めします。
こんな日はめったにないのですから。明日は国民みんなが主役になれる日です。
50年以上続いた自民党政権に鉄槌を、その延命に力を貸した公明党に正義の裁きを。
この20年間、バブルの後始末と、その後の大企業優先に偏った経済政策で、国民生活は焦土と化しました。
その最後の仕上げをした、コイズミ、安倍。この2匹は絶対に許せません。
福田もイニシアティブをとれなかった。麻生はブレにブレまくった。こんな奴らに政権担当能力とか、責任力、などありません。
ひたすら右寄りの保守回帰しか口にできない麻生に、騙されてはいけません。
明日こそは、国民自らの手で審判を下すべき時なのです。
みなさん、投票に行きましょう。
当ブログは、社民党を支持します。
長らく、ブログ更新をさぼっておりました。
私としては、過去記事の、自民党新憲法草案の悪逆さを、ネット上でさらしておけば満足だったためです。
ですが、今日から公示となり、選挙戦が始まります。
この選挙で、私は社民党を支持します。
旧社会党が主唱した「非武装中立」という話がいまだに社民党批判に使われますが、それは間違いです。まぁ、間違いでもないですが、社民党も現実論に立脚しつつ、理想としての非武装を求めているものと思います。
問題は、戦争のことではなく、人権擁護の点において、つまりは私たちの権利について、もっとも憲法に則した主張をしているのは社民党です。
ですから、法学に基づいたこのブログでは社民党への支持を明らかにします。
私としては、過去記事の、自民党新憲法草案の悪逆さを、ネット上でさらしておけば満足だったためです。
ですが、今日から公示となり、選挙戦が始まります。
この選挙で、私は社民党を支持します。
旧社会党が主唱した「非武装中立」という話がいまだに社民党批判に使われますが、それは間違いです。まぁ、間違いでもないですが、社民党も現実論に立脚しつつ、理想としての非武装を求めているものと思います。
問題は、戦争のことではなく、人権擁護の点において、つまりは私たちの権利について、もっとも憲法に則した主張をしているのは社民党です。
ですから、法学に基づいたこのブログでは社民党への支持を明らかにします。
東国原に投票してはいけない
今日(7日)、宮崎県知事の、東国原が、自民党と協議するという。
頭からきめつけてなんだが、東国原、もといそのまんま東が出たからと言って、投票するような人は、大バカ者と言うほかは無い。
事細かに言う必要はないであろう。
あの猿は、自分の権力欲しか頭にない。そんな奴に一票を投ずることすらばかばかしい。
過去の行状を見れば、ビートたけしの尻馬に乗り、後は、女性関係でスキャンダルを垂れ流した男だ。国民に対する責任感など無いのは間違いない。
今日(7日)、自民党と協議するというが、自民党が望むのは、単にマスコミにおける人気だけであり、しかも今はアンケート調査の結果、7割以上の国民が東国原に不快感を持っている。
これで、あの猿に衆院選に出させるようなことがあれば、自民党と言う組織が、そこまで行き詰って腐っていることの証拠だろう。
東国原については、過去のスキャンダルから見ても、女に見境が無く、倫理観が無い馬鹿ものであるのは間違いない。
そんな奴を候補に立てようという自民党はすでに、行き詰ったと考えて間違いない。
そんな奴に投票するのはばかげている。
このブログを読む人に、やつに投票する人はいないと思うが、それにしても、悪人を比例第一区に立てようとして恥じない自民党が批判されるべきだ。
出馬がうわさされてからの猿(そのまんま東)の言動も、もはや舞い上がって事実関係もわからなくなっている大バカ者である。
そんな奴投票する人間がいること自体信じがたい。
静岡県知事選挙が、野党分裂ではなく、自民党側分裂と思い込んでいたあたり、あの猿には、政治をする資格が無い。
猿に国政を任せるのか?猿に選挙の広告塔を任せる自民党に投票するのか、読者諸兄にご判断願いたい。
頭からきめつけてなんだが、東国原、もといそのまんま東が出たからと言って、投票するような人は、大バカ者と言うほかは無い。
事細かに言う必要はないであろう。
あの猿は、自分の権力欲しか頭にない。そんな奴に一票を投ずることすらばかばかしい。
過去の行状を見れば、ビートたけしの尻馬に乗り、後は、女性関係でスキャンダルを垂れ流した男だ。国民に対する責任感など無いのは間違いない。
今日(7日)、自民党と協議するというが、自民党が望むのは、単にマスコミにおける人気だけであり、しかも今はアンケート調査の結果、7割以上の国民が東国原に不快感を持っている。
これで、あの猿に衆院選に出させるようなことがあれば、自民党と言う組織が、そこまで行き詰って腐っていることの証拠だろう。
東国原については、過去のスキャンダルから見ても、女に見境が無く、倫理観が無い馬鹿ものであるのは間違いない。
そんな奴を候補に立てようという自民党はすでに、行き詰ったと考えて間違いない。
そんな奴に投票するのはばかげている。
このブログを読む人に、やつに投票する人はいないと思うが、それにしても、悪人を比例第一区に立てようとして恥じない自民党が批判されるべきだ。
出馬がうわさされてからの猿(そのまんま東)の言動も、もはや舞い上がって事実関係もわからなくなっている大バカ者である。
そんな奴投票する人間がいること自体信じがたい。
静岡県知事選挙が、野党分裂ではなく、自民党側分裂と思い込んでいたあたり、あの猿には、政治をする資格が無い。
猿に国政を任せるのか?猿に選挙の広告塔を任せる自民党に投票するのか、読者諸兄にご判断願いたい。
政権交代近し。されど、第三極も必要だ。
静岡県知事選挙で、民主、社民、国民新党推薦の、川勝平太氏が当選した。民主党分裂選挙の中、僅差の勝利ではあったが、逆に、そこまで自公政権に逆風が吹いていることの証かもしれない。
しかしである。川勝氏は、安倍政権時代に、「美しい国プロジェクト」メンバーであったり、「新しい教科書をつくる会」の賛同人であり、どこから見ても右翼である。他に候補がいなかったものかと思う。静岡でも、日の丸、君が代の強制が行われるのだろうか?
それはさておき、今回の結果は、毎日新聞の調査では、民主党の圧勝が伝えられる東京都議選挙にも影響し、自公への逆風はさらに強くなろう。
自公が、都議選で負けた場合、自民党内では麻生おろしが活発化すると予想されているが、麻生首相の決断一つでは、解散に踏み込むこともありうる。
そして、その衆院選において、私が皆さんに呼びかけたいのは、「第三極」、政党でいえば、共産、国民新党、社民党といった、比較少数の政党の議席も伸ばす必要があるということだ。
4年前のコイズミ郵政選挙で日本は自民党に衆院の三分の二を与えてしまった。その結果は、国民生活を無視して、世襲政治家による事実上の貴族政治を目指す、自民党新憲法草案と、安倍元首相による改憲への妄動であった。
以前にも表明した通り、私は、現行憲法絶対墨守派ではない。しかし、安倍・麻生らの、復古的、私利私欲のための改憲は許してはならないと思っている。
一方、自民党よりは穏健ではあるものの、民主党の首脳陣も改憲派が多い(議員の多くは護憲派である。)。
その改憲の内容は、もっと論じられるべきであるが、「改憲ありき」では、困る。そこで多様な意見を出し、また護憲をする勢力が国会にも必要である。
このために、左派では共産、社民。右派では国民新党の議席も減らしてはならないのである。
多様性は生物が生き残るための必須条件である。多様性を欠いた自民党が、恐竜のように絶滅しようとしている時、次に来るのが、民主党と言う恐竜では意味が無い。
憲法だけに限らず、その他の政策面でも、多様性を保つために、「第三極」をぜひ伸ばしてほしい。
具体的には、共産、社民、国民新党に、比例区で投票しよう。選挙区ではお好きな候補、政党に投票すればよい。
この件について、読者諸士の賢明なご判断をいただき、賛同を願いたい。
しかしである。川勝氏は、安倍政権時代に、「美しい国プロジェクト」メンバーであったり、「新しい教科書をつくる会」の賛同人であり、どこから見ても右翼である。他に候補がいなかったものかと思う。静岡でも、日の丸、君が代の強制が行われるのだろうか?
それはさておき、今回の結果は、毎日新聞の調査では、民主党の圧勝が伝えられる東京都議選挙にも影響し、自公への逆風はさらに強くなろう。
自公が、都議選で負けた場合、自民党内では麻生おろしが活発化すると予想されているが、麻生首相の決断一つでは、解散に踏み込むこともありうる。
そして、その衆院選において、私が皆さんに呼びかけたいのは、「第三極」、政党でいえば、共産、国民新党、社民党といった、比較少数の政党の議席も伸ばす必要があるということだ。
4年前のコイズミ郵政選挙で日本は自民党に衆院の三分の二を与えてしまった。その結果は、国民生活を無視して、世襲政治家による事実上の貴族政治を目指す、自民党新憲法草案と、安倍元首相による改憲への妄動であった。
以前にも表明した通り、私は、現行憲法絶対墨守派ではない。しかし、安倍・麻生らの、復古的、私利私欲のための改憲は許してはならないと思っている。
一方、自民党よりは穏健ではあるものの、民主党の首脳陣も改憲派が多い(議員の多くは護憲派である。)。
その改憲の内容は、もっと論じられるべきであるが、「改憲ありき」では、困る。そこで多様な意見を出し、また護憲をする勢力が国会にも必要である。
このために、左派では共産、社民。右派では国民新党の議席も減らしてはならないのである。
多様性は生物が生き残るための必須条件である。多様性を欠いた自民党が、恐竜のように絶滅しようとしている時、次に来るのが、民主党と言う恐竜では意味が無い。
憲法だけに限らず、その他の政策面でも、多様性を保つために、「第三極」をぜひ伸ばしてほしい。
具体的には、共産、社民、国民新党に、比例区で投票しよう。選挙区ではお好きな候補、政党に投票すればよい。
この件について、読者諸士の賢明なご判断をいただき、賛同を願いたい。
倒すべきは、麻生ではない、自民党そのものだ!
いよいよ、選挙の「熱い夏」が始まった。
今日、投開票される、静岡県知事選挙をはじめとして、1週間後には東京都議会選挙、そしてその結果次第では、衆議院の解散総選挙になる可能性もある。
衆院選挙は、いずれにしても、9月10日の任期満了には行われるわけで、もっとも遅くとも10月20日頃投開票となる。
静岡県知事選挙、東京都議会選挙で野党が連勝すると、麻生おろしが自民党の中で活発化するだろう。そして出てくる可能性が一番高いと言われているのが、ドメスティック・バイオレンスで有名な、舛添厚労相である。
テレビにずいぶん出ていた舛添氏は、この前の新型インフルエンザの時も、深夜に記者会見を行うなど、何かにつけてメディアへの露出をしてきた。
厚労相着任直後の、「文句を言うなら補助金をもらわないでやれ」という、地方首長への暴言や、あまり報じられなかったが、それらの首長らに対して、「馬鹿と言ってほしいのか」などという傲慢な発言を繰り返してきた。
国民は麻生を馬鹿にしている。確かに馬鹿だ。そのくせ軍隊だけは好きで、ソマリア沖派遣を始め、自衛隊を動かすのが好きでしょうがない。「テポドン騒ぎ」の時もそうだった。
そしてさらに、また数千億円をかけて、第三のミサイルを配備しようという話も出ている。
安倍政権下での、反憲法的な法律の強行採決の数々に続き、麻生政権では、国会の決議もなしに軍隊を海外に派遣し武器使用ができるという、不完全な法律を作ってしまった。
このように、この3年間以上、国民生活が省みられることは無く、ひたすら旧軍思想に基づいた、復古思想による、軍拡を進めてきたのが自民党である。
そして、もし、麻生おろしが起きたとして、次に舛添が首相になったとしてどうであろうか?
まず、舛添は、国際政治の助教授であった。彼はそれを現実論と呼び、軍隊が正式にない日本はおかしいという考えの持ち主である。
そして、私がこのブログで繰り返し述べてきたように、反国民的な、自民党新憲法草案を起草したのは舛添である。
これを見てくると、私たちが倒すべきは、自民党そのものであり、個々の顔を変えたとしても、その本質は変わらないのであり、私がもっとも否定してきた、悪質な憲法改悪を企むのが舛添なのである。
つまり、テレビで顔を知っているから、ではなく、国民の利益に反する政党である、自民党を根こそぎ壊滅させるべきなのが、今次の選挙の基本なのである。
この点をしっかり考えて、今次の衆院選挙に国民は臨むべきである。
今日、投開票される、静岡県知事選挙をはじめとして、1週間後には東京都議会選挙、そしてその結果次第では、衆議院の解散総選挙になる可能性もある。
衆院選挙は、いずれにしても、9月10日の任期満了には行われるわけで、もっとも遅くとも10月20日頃投開票となる。
静岡県知事選挙、東京都議会選挙で野党が連勝すると、麻生おろしが自民党の中で活発化するだろう。そして出てくる可能性が一番高いと言われているのが、ドメスティック・バイオレンスで有名な、舛添厚労相である。
テレビにずいぶん出ていた舛添氏は、この前の新型インフルエンザの時も、深夜に記者会見を行うなど、何かにつけてメディアへの露出をしてきた。
厚労相着任直後の、「文句を言うなら補助金をもらわないでやれ」という、地方首長への暴言や、あまり報じられなかったが、それらの首長らに対して、「馬鹿と言ってほしいのか」などという傲慢な発言を繰り返してきた。
国民は麻生を馬鹿にしている。確かに馬鹿だ。そのくせ軍隊だけは好きで、ソマリア沖派遣を始め、自衛隊を動かすのが好きでしょうがない。「テポドン騒ぎ」の時もそうだった。
そしてさらに、また数千億円をかけて、第三のミサイルを配備しようという話も出ている。
安倍政権下での、反憲法的な法律の強行採決の数々に続き、麻生政権では、国会の決議もなしに軍隊を海外に派遣し武器使用ができるという、不完全な法律を作ってしまった。
このように、この3年間以上、国民生活が省みられることは無く、ひたすら旧軍思想に基づいた、復古思想による、軍拡を進めてきたのが自民党である。
そして、もし、麻生おろしが起きたとして、次に舛添が首相になったとしてどうであろうか?
まず、舛添は、国際政治の助教授であった。彼はそれを現実論と呼び、軍隊が正式にない日本はおかしいという考えの持ち主である。
そして、私がこのブログで繰り返し述べてきたように、反国民的な、自民党新憲法草案を起草したのは舛添である。
これを見てくると、私たちが倒すべきは、自民党そのものであり、個々の顔を変えたとしても、その本質は変わらないのであり、私がもっとも否定してきた、悪質な憲法改悪を企むのが舛添なのである。
つまり、テレビで顔を知っているから、ではなく、国民の利益に反する政党である、自民党を根こそぎ壊滅させるべきなのが、今次の選挙の基本なのである。
この点をしっかり考えて、今次の衆院選挙に国民は臨むべきである。
党首討論は茶番だった。麻生に民意はわかっていない
3日前のニュースネタになるが。
麻生首相(こう書くのもあと3カ月)と、民主党鳩山代表の党首討論が行われた。
はっきり言って、どちらも決め手を欠く、茶番劇ではあったが、あからさまに極悪なのは麻生のほうであっただろう。
政権担当能力、現在の経済問題、国民生活問題を俎上に載せず、西松建設違法献金問題(自民党でも二階経産相や加藤紘一がもらっている)にこだわるあたり、逆に他の面での失政を認めているようなものだ。
せめて、補正予算のアピールくらいすればよさそうなものだが、それさえしなかった。多分中身を理解していないのだろう。
鳩山代表の主張も抽象的だったとは思うが、現在政権の任に当たるものとして、麻生の発言は、失格と言うほかはない。
マスコミに載らなくなっただけで、派遣切り、ワーキングプア、自殺者激増(今年は4万人に達する勢い)の状況に対する、政府としての責任と対応をなにも述べなかった麻生には、国民の関心事がわかっていない。
おりから、アメリカではクライスラーに続き、GMも破たんしようとしている。アメリカの破産法は、日本の民事再生法と同じで、会社の業務は継続するので、ただちに自動車業界が潰れるわけではないが、日本の企業を含め、多くの企業が、GMに貸していた金を払ってもらえなくなるのだ。この影響による不景気はますます加速するだろう。
そういった、国民の喫緊の課題に何も触れず、西松建設の話に持ち込もうとした麻生は「逃げている」としか言えない。
問題は、総選挙を経ずして、首相の座をたらいまわしにして、安倍、麻生と言う、狂人と紙一重の、無能で無責任で恥知らずな人物しか首相に選べなかった自民党の、人材難、視野狭窄である。
政権担当能力がないのは自民党であることはもはや明らか。
すみやかに、自民党は政権を明け渡すべきだ。そうできないなら、国民が審判を下すのだ。
国民が苦しんでいる今に、漫画・アニメ博物館だの、北朝鮮への強硬論、対外攻撃容認論などを主張して、どうなるというのだ?できもしないくせに。
もはや時代遅れの、軍事、国家主義しか頭にない、麻生自民党には退陣してもらうのみである。
麻生は、「国民の最大の関心事は西松建設の問題」と言ったが、少なくとも私については違う。
私が感じる、「国民の最大の関心事」は、今の生活問題と、将来への不安である。
そうではない人もいるだろうが、西松建設の問題だと考えている人はまずいないだろう。大体根拠がない。
自民党は、消費税を導入する際にも、5%に上げる際にも、「福祉目的税」と言っていたが、導入するとそれを反故にして、自分たちの利権に流した。
今回、最終的に15兆円余りになった、景気対策の補正予算も、財政健全化路線の与謝野大臣からすれば、将来の消費税上げを前提としてのばらまきであることは明らか。
消費税を本当に、将来の国民生活の安定に充てるという保証を国民は求めている。
GWに高速道路を1000円にするとか言うことを国民は求めていない。
国民の本当の関心事にこたえようとしない。いやそれ以前にその存在に気付かない自民党政治には、もはや消えてもらうしかないのである。
審判の日は近い。何が何でも自民党をせん滅に追い込むことが、まず最大の政治課題だろう。そのうえで、新しい日本を創るのだ。
明治以来の利権政治にあぐらをかいた自民党を滅ぼすべし。
麻生首相(こう書くのもあと3カ月)と、民主党鳩山代表の党首討論が行われた。
はっきり言って、どちらも決め手を欠く、茶番劇ではあったが、あからさまに極悪なのは麻生のほうであっただろう。
政権担当能力、現在の経済問題、国民生活問題を俎上に載せず、西松建設違法献金問題(自民党でも二階経産相や加藤紘一がもらっている)にこだわるあたり、逆に他の面での失政を認めているようなものだ。
せめて、補正予算のアピールくらいすればよさそうなものだが、それさえしなかった。多分中身を理解していないのだろう。
鳩山代表の主張も抽象的だったとは思うが、現在政権の任に当たるものとして、麻生の発言は、失格と言うほかはない。
マスコミに載らなくなっただけで、派遣切り、ワーキングプア、自殺者激増(今年は4万人に達する勢い)の状況に対する、政府としての責任と対応をなにも述べなかった麻生には、国民の関心事がわかっていない。
おりから、アメリカではクライスラーに続き、GMも破たんしようとしている。アメリカの破産法は、日本の民事再生法と同じで、会社の業務は継続するので、ただちに自動車業界が潰れるわけではないが、日本の企業を含め、多くの企業が、GMに貸していた金を払ってもらえなくなるのだ。この影響による不景気はますます加速するだろう。
そういった、国民の喫緊の課題に何も触れず、西松建設の話に持ち込もうとした麻生は「逃げている」としか言えない。
問題は、総選挙を経ずして、首相の座をたらいまわしにして、安倍、麻生と言う、狂人と紙一重の、無能で無責任で恥知らずな人物しか首相に選べなかった自民党の、人材難、視野狭窄である。
政権担当能力がないのは自民党であることはもはや明らか。
すみやかに、自民党は政権を明け渡すべきだ。そうできないなら、国民が審判を下すのだ。
国民が苦しんでいる今に、漫画・アニメ博物館だの、北朝鮮への強硬論、対外攻撃容認論などを主張して、どうなるというのだ?できもしないくせに。
もはや時代遅れの、軍事、国家主義しか頭にない、麻生自民党には退陣してもらうのみである。
麻生は、「国民の最大の関心事は西松建設の問題」と言ったが、少なくとも私については違う。
私が感じる、「国民の最大の関心事」は、今の生活問題と、将来への不安である。
そうではない人もいるだろうが、西松建設の問題だと考えている人はまずいないだろう。大体根拠がない。
自民党は、消費税を導入する際にも、5%に上げる際にも、「福祉目的税」と言っていたが、導入するとそれを反故にして、自分たちの利権に流した。
今回、最終的に15兆円余りになった、景気対策の補正予算も、財政健全化路線の与謝野大臣からすれば、将来の消費税上げを前提としてのばらまきであることは明らか。
消費税を本当に、将来の国民生活の安定に充てるという保証を国民は求めている。
GWに高速道路を1000円にするとか言うことを国民は求めていない。
国民の本当の関心事にこたえようとしない。いやそれ以前にその存在に気付かない自民党政治には、もはや消えてもらうしかないのである。
審判の日は近い。何が何でも自民党をせん滅に追い込むことが、まず最大の政治課題だろう。そのうえで、新しい日本を創るのだ。
明治以来の利権政治にあぐらをかいた自民党を滅ぼすべし。
審判の日、は近い。衆議院選挙まで、長くても100日。
すでに、ご存知の方も多いだろうが。国会が8月まで延長された。これすなわち、その間に衆議院解散がある可能性が高いということ。
また、もし解散がなかったとしても、衆議院の任期は、9月まで。コイズミ郵政選挙以来の衆議院選挙となる。
相変わらずエロ・スパムコメントを送ってくる、低能馬鹿右翼は別として。
以下の事実を知るだけでも、自民党に投票してはいけないことがわかるはずだ。
○ 2007年の統計までで、1年間当たりの自殺者の数が、11年連続して3万人を突破。
バブル崩壊後の、「失われた10年」の時代ではない。政財界が、「イザナギ景気越えの好景気」と言い続けた期間である。
この10年、11年間で、山梨県の県庁所在地の甲府市の総人口の2倍近くの人が自殺に追い込まれたのだ。
それ以前よりも、極端に増えたまま高止まりしているのだ。
しかも、未遂に終わって、植物人間になったり、身体に障害をもったり、親族が自殺して心に傷を負った人はその10倍以上と推測されている。
これはもう戦争状態にあるといってもよい。
こんな時代に誰がした?
○ 同じく、2007年までの統計で、国民の世帯所得が、11年(12年?)連続して下がっている。やはり、経団連企業が、史上空前の好決算を続けていた時代に起きたことだ。
経済的苦難がまた自殺の原因ともなっているだろう。
以上の2点だけを見ても。
政府の発表と、国民の生活実態がかけ離れているのは間違いない。
かつて、自民党は、所得倍増政策により、国民生活を豊かにしたという功績を持って、国民の支持を得てきたと言えるだろう。
しかし、すでに、この10年以上にわたり、自民党政治と、財界は、自らの利権のみを追究し、国民の命と生活を犠牲にしてきたのだ。
ならば、この衆議院選挙で、審判を下そうではないか。
自民党に投票してはいけない。
麻生や安倍のような人間は、国民のことなど考えてはいない。
郵政民営化で、何が良くなった?
やつらを政権の座から追い落とせ。
国民の主権者としての意思表示を明確に示そう。
次の選挙では、小選挙区は、よほど変なやつでない限りは民主党に、比例代表区は社民党、国民新党、共産党に投票しよう。
自民党が、「反国民的」な勢力であることはすでに明白である。
あんな奴らに政権を持たせてはいけない。
また、もし解散がなかったとしても、衆議院の任期は、9月まで。コイズミ郵政選挙以来の衆議院選挙となる。
相変わらずエロ・スパムコメントを送ってくる、低能馬鹿右翼は別として。
以下の事実を知るだけでも、自民党に投票してはいけないことがわかるはずだ。
○ 2007年の統計までで、1年間当たりの自殺者の数が、11年連続して3万人を突破。
バブル崩壊後の、「失われた10年」の時代ではない。政財界が、「イザナギ景気越えの好景気」と言い続けた期間である。
この10年、11年間で、山梨県の県庁所在地の甲府市の総人口の2倍近くの人が自殺に追い込まれたのだ。
それ以前よりも、極端に増えたまま高止まりしているのだ。
しかも、未遂に終わって、植物人間になったり、身体に障害をもったり、親族が自殺して心に傷を負った人はその10倍以上と推測されている。
これはもう戦争状態にあるといってもよい。
こんな時代に誰がした?
○ 同じく、2007年までの統計で、国民の世帯所得が、11年(12年?)連続して下がっている。やはり、経団連企業が、史上空前の好決算を続けていた時代に起きたことだ。
経済的苦難がまた自殺の原因ともなっているだろう。
以上の2点だけを見ても。
政府の発表と、国民の生活実態がかけ離れているのは間違いない。
かつて、自民党は、所得倍増政策により、国民生活を豊かにしたという功績を持って、国民の支持を得てきたと言えるだろう。
しかし、すでに、この10年以上にわたり、自民党政治と、財界は、自らの利権のみを追究し、国民の命と生活を犠牲にしてきたのだ。
ならば、この衆議院選挙で、審判を下そうではないか。
自民党に投票してはいけない。
麻生や安倍のような人間は、国民のことなど考えてはいない。
郵政民営化で、何が良くなった?
やつらを政権の座から追い落とせ。
国民の主権者としての意思表示を明確に示そう。
次の選挙では、小選挙区は、よほど変なやつでない限りは民主党に、比例代表区は社民党、国民新党、共産党に投票しよう。
自民党が、「反国民的」な勢力であることはすでに明白である。
あんな奴らに政権を持たせてはいけない。
テーマ : 政治・経済・時事問題 - ジャンル : 政治・経済
白い豚も黒い豚も、自公を倒す豚は良い豚だ
このブログでも、植草一秀とか、ベンジャミン・フルフォードらの名前を出して、陰謀論者への「嫌み」を書いてはきたが。他にはリチャード・コシミズ(こいつは詐欺師かもしれない)、田中宇、きくち・ゆみ、先日死んだ太田龍。さらにきっこのブログの劣化や、その劣化コピーのカナダde日本語、などの醜悪な陰謀論者たちを、私は嫌悪している。
しかし、彼らを批判したり、その信者を啓蒙しようとしても、半ば以上、カルト的な彼らが改心するわけもなく、教祖たちは確信犯だから、さらに改めるわけもなく。批判するだけ無駄なので、今後はやめようと思う。
次回以降は、このブログ開始当時に書いた、憲法を中心にした、自民党の醜悪な正体の暴露を、再掲載したり、追加したりして、政権交代への理論的バックボーンの強化に力を注ぎたい。
愚かな陰謀論者や、陰謀論で金儲けをしている連中を含めて、自公政権を批判し、次期総選挙で自公を倒すように発言してくれるなら、当面は目をつぶろう。
かつて小平が、「白い猫も黒い猫も、ネズミを取る猫は良い猫だ」と言ったというが、同じことを私も言いたい。
今は自公政権打倒、政権交代こそが、最大の課題、かつ総選挙は3カ月後に近付いているわけで、馬鹿であろうと陰謀論者であろうと、自公政権の足を引っ張る言論には、とりあえず文句を言わないことにする。
民主党が必ずしも正義の味方、完全なる国民の味方でないのははっきりしているが、それでもなお、自公、というか、自民党独裁政治を終わらせることが、今後の日本にとって重要なものだと言える。
政権交代後、民主党が第二自民党化するのならば、それはそれで批判すればよい。
今は諸悪の根源にして、人材も能力も枯渇した自民党を壊滅させることこそが、日本を良くするための第一歩だと、信じていきたい。
しかし、彼らを批判したり、その信者を啓蒙しようとしても、半ば以上、カルト的な彼らが改心するわけもなく、教祖たちは確信犯だから、さらに改めるわけもなく。批判するだけ無駄なので、今後はやめようと思う。
次回以降は、このブログ開始当時に書いた、憲法を中心にした、自民党の醜悪な正体の暴露を、再掲載したり、追加したりして、政権交代への理論的バックボーンの強化に力を注ぎたい。
愚かな陰謀論者や、陰謀論で金儲けをしている連中を含めて、自公政権を批判し、次期総選挙で自公を倒すように発言してくれるなら、当面は目をつぶろう。
かつて小平が、「白い猫も黒い猫も、ネズミを取る猫は良い猫だ」と言ったというが、同じことを私も言いたい。
今は自公政権打倒、政権交代こそが、最大の課題、かつ総選挙は3カ月後に近付いているわけで、馬鹿であろうと陰謀論者であろうと、自公政権の足を引っ張る言論には、とりあえず文句を言わないことにする。
民主党が必ずしも正義の味方、完全なる国民の味方でないのははっきりしているが、それでもなお、自公、というか、自民党独裁政治を終わらせることが、今後の日本にとって重要なものだと言える。
政権交代後、民主党が第二自民党化するのならば、それはそれで批判すればよい。
今は諸悪の根源にして、人材も能力も枯渇した自民党を壊滅させることこそが、日本を良くするための第一歩だと、信じていきたい。
マスゾエとマスコミと、陰謀論者が煽る、マス・ヒステリー
このブログは、政権交代を目指すための、政治ブログである。
よって、現在の、新型インフルエンザの件について触れるつもりは全くなかった。
しかし、ふと、最近のマスコミの異常さと、それに呼応した形の陰謀論の蔓延には、共通の根っこがあるような気がして、記事にしてみる。
まずは、簡単に事実関係から。
日本のゴールデン・ウィークの前、メキシコを発生地とする、豚インフルエンザの変異体(以下「新型インフルエンザ」とする)が、人への感染を拡大し、それが国境を越えて広がりつつあるというニュースが入ってきた。
WHO(国際保健機構)は、メキシコからアメリカへ感染が拡大し、さらに他の国に広がるにつれて、本来は強毒性のH5N1型インフルエンザの変異体を想定した、感染拡大状況を示すフェーズを4から5に格上げした。
その後、新型インフルエンザの感染は、世界中に広がり、日本でも感染者が出て、現在、患者は300名を超すまでになっている。
不幸中の幸いと言うべきか、今回の新型インフルエンザは、毒性が弱く、感染しても、糖尿病などの持病がある人が合併症を起こす危険を除いては、致死性はかなり低い「らしい」。
しかし、インフルエンザウイルスの変異と言うのは、常に起きていて、人に感染するようになっただけでなく、強毒性に変異する「可能性」は依然としてあるし、現在、夏である北半球が、気温が下がり乾燥する冬になると、再度感染が拡大する恐れはある。
とはいうものの、現時点で、このインフルエンザにかかる可能性も、さらにそれで死に至る可能性も、極めて低いのは、現状が示している。
で、あるにもかかわらずである。
感染が最初に見つかった兵庫県のみならず、関東や東北に至るまで、薬局からマスクが姿を消すという異常状態になっている。(しかし、私は昨日、都内の普通のドラッグストアで、普通にマスクを入手した。自分は、手洗いなどの自衛をしているが、職場がマスク着用を義務付ける命令を出したので、仕方なく買ったのだ。)
また、発熱相談センターや保健所に寄せられる問い合わせが、数倍に跳ね上がり、対応に追われている。しかし、その相談の中には、「10年前にアメリカに行ったのだが、大丈夫か」などという頓珍漢な問い合わせもあるという。
結果論になるが。
強毒性ウイルスのパンデミック(感染爆発)を想定して作られたマニュアルに従っての行動とは思うが、日本で、成田での水際検疫。さらにそれでの高校生の感染発見などのおりおりに、マスゾエ厚生労働大臣が、深夜であろうと記者発表をし、しかも、ぎょうぎょうしく騒ぐ割には情報量はほとんどなく、マスコミはマスゾエの姿と、マスクを買いあさる人々の映像を流しながら、時にはデマ情報(奈良県で1500人の高校生に異常発生、とか)まで垂れ流しにして、国民の中に、恐怖感と、マスクをしないといけないのではないかという強迫観念を蔓延させ、「マスヒステリー」を引き起こしている。
ここ2,3日になって、ようやく、感染拡大も症状も大したことはない、という見解が見られ始め、マスクをする人がもともと世界の中でも飛びぬけて多い日本は、異常ではないかという声も出てきた。
しかし、これもまた、情報量としては不十分であり、今後も感染は拡大するし、秋以降に、再度感染者が増えるのは確実であることなど、正確な情報を流していない。
ようやく、落ち着いた対応と、あらかじめ鳥インフルエンザを想定して作られた方針に基づいて政府が行動を開始したのは、5月22日である。
パニックを起こさないため、と称して情報を制限しながら、他方で、視聴率を稼ぎたいマスコミは、不十分なままの情報を垂れ流していたのが現状と言えよう。
マスゾエの記者発表も、麻生の政府広報も、かえって不安感を増大する結果にしかなっていなかった。
これが、厚生労働省の担当局・課の課長や、専門の医師による、冷静な発表であれば、また違ったかもしれないが、マスゾエの目立ちたがりもあるのだろう、大臣が、毎日、おんなじような情報を繰り返ししゃべり、時には担当者と連絡がつかないのにキレて怒鳴ったりするところまでテレビ放映され、国民を不安に陥れるのに十分な、「不確実で不必要な情報」を垂れ流し続けたのである。
そして、である。
陰謀論者たちは常に結果を見てから発言するのだが(四川大地震直後に、あれはアメリカの地震兵器による攻撃と言った、ベンジャミン・フルフォードに、そこまで情報網があるのなら、なぜ、事前に警告できなかったのか、床に正座させて小一時間問い詰めてみたい・・・)、今回も、「新型インフルエンザの蔓延は、タミフルを売るための、ラムズフェルド前アメリカ国防長官の陰謀(ラムズフェルドはタミフルを開発した医薬品メーカーの経営に関与していた時期がある)」とか、さらには「新型インフルエンザ報道は、民主党、鳩山新代表のマスコミ露出を減らすためのマスコミの陰謀」なる珍説まで登場している。
これも、ある意味、マスゾエとマスコミの、本質から外れた情報の垂れ流しによるマスヒステリーが招いた、陰謀論者の愚論である。
こう見てくると、日本政府の危機管理対応のお粗末さと、誰も火中の栗を拾おうとしない姿勢と、デマ情報まで流す、視聴率しか目にないマスコミの愚かさが、馬鹿な陰謀論者たちの言説とセットになっていることがわかる。
「セット」と言っても、これらの関係者が、皆グルだというのではない。
ただ、騒ぎが起きると、それをネタに陰謀論を唱えて喜ぶ異常者がいるという意味で、陰謀論者は、マスコミを「マスゴミ」と言いながら、実はもっともそれに依存しているのである。
そして全体を見た場合、政府はあてにならず、マスコミはいい加減。そして陰謀論者は、火に油を注ぐようなデマを垂れ流す。
良いことは何一つない。
そして、国民は、マス・ヒステリーの海に沈むというわけだ。
秋以降に、再度の感染拡大、悪くするとパンデミック。または、強毒性への変異が起きた場合、日本は狂乱のるつぼとなるに違いない。
そうならないためには、確実な情報と、対策、そして明確な今後への方針を示すべきなのだが、マスゾエにはそういう考えは無いようだ。彼は評論家向きであっても、リーダー向きではないのが、今回の件でわかったと言える。
最悪のケースを考えての対処だとマスゾエは国会で開き直ったが、ならば、最初からそういうべきであっただろう。
たとえば、「新型インフルエンザ発生に伴い、あらかじめ策定されていた対処方針に従い、これこれのことを行います。」っという、明確で簡潔な発表を心がければよかったのだ。
そうしないで、「今日は何人、どこで何人」ということだけを、大臣が発表し続けるという愚挙を犯し、情報が無いものだから、マスコミは、医学に素人の「コメンテーター」たちに、わいわい騒がせて不安を煽り、馬鹿な陰謀論者が、それに輪をかけた。
時に情報過多は、かえって情報の貧困を生むという現実を今回の事件は明らかにした。
政府には、今回の件を材料に、本当に恐ろしい事態が起きないように、再度計画を練り直してもらいたいし、マスコミは、デマを流したことは論外にしろ、素人のコメンテーターに駄弁を垂れ流させるような愚は犯さないでもらいたい。
陰謀論者は・・・、消えろ。
以上。
よって、現在の、新型インフルエンザの件について触れるつもりは全くなかった。
しかし、ふと、最近のマスコミの異常さと、それに呼応した形の陰謀論の蔓延には、共通の根っこがあるような気がして、記事にしてみる。
まずは、簡単に事実関係から。
日本のゴールデン・ウィークの前、メキシコを発生地とする、豚インフルエンザの変異体(以下「新型インフルエンザ」とする)が、人への感染を拡大し、それが国境を越えて広がりつつあるというニュースが入ってきた。
WHO(国際保健機構)は、メキシコからアメリカへ感染が拡大し、さらに他の国に広がるにつれて、本来は強毒性のH5N1型インフルエンザの変異体を想定した、感染拡大状況を示すフェーズを4から5に格上げした。
その後、新型インフルエンザの感染は、世界中に広がり、日本でも感染者が出て、現在、患者は300名を超すまでになっている。
不幸中の幸いと言うべきか、今回の新型インフルエンザは、毒性が弱く、感染しても、糖尿病などの持病がある人が合併症を起こす危険を除いては、致死性はかなり低い「らしい」。
しかし、インフルエンザウイルスの変異と言うのは、常に起きていて、人に感染するようになっただけでなく、強毒性に変異する「可能性」は依然としてあるし、現在、夏である北半球が、気温が下がり乾燥する冬になると、再度感染が拡大する恐れはある。
とはいうものの、現時点で、このインフルエンザにかかる可能性も、さらにそれで死に至る可能性も、極めて低いのは、現状が示している。
で、あるにもかかわらずである。
感染が最初に見つかった兵庫県のみならず、関東や東北に至るまで、薬局からマスクが姿を消すという異常状態になっている。(しかし、私は昨日、都内の普通のドラッグストアで、普通にマスクを入手した。自分は、手洗いなどの自衛をしているが、職場がマスク着用を義務付ける命令を出したので、仕方なく買ったのだ。)
また、発熱相談センターや保健所に寄せられる問い合わせが、数倍に跳ね上がり、対応に追われている。しかし、その相談の中には、「10年前にアメリカに行ったのだが、大丈夫か」などという頓珍漢な問い合わせもあるという。
結果論になるが。
強毒性ウイルスのパンデミック(感染爆発)を想定して作られたマニュアルに従っての行動とは思うが、日本で、成田での水際検疫。さらにそれでの高校生の感染発見などのおりおりに、マスゾエ厚生労働大臣が、深夜であろうと記者発表をし、しかも、ぎょうぎょうしく騒ぐ割には情報量はほとんどなく、マスコミはマスゾエの姿と、マスクを買いあさる人々の映像を流しながら、時にはデマ情報(奈良県で1500人の高校生に異常発生、とか)まで垂れ流しにして、国民の中に、恐怖感と、マスクをしないといけないのではないかという強迫観念を蔓延させ、「マスヒステリー」を引き起こしている。
ここ2,3日になって、ようやく、感染拡大も症状も大したことはない、という見解が見られ始め、マスクをする人がもともと世界の中でも飛びぬけて多い日本は、異常ではないかという声も出てきた。
しかし、これもまた、情報量としては不十分であり、今後も感染は拡大するし、秋以降に、再度感染者が増えるのは確実であることなど、正確な情報を流していない。
ようやく、落ち着いた対応と、あらかじめ鳥インフルエンザを想定して作られた方針に基づいて政府が行動を開始したのは、5月22日である。
パニックを起こさないため、と称して情報を制限しながら、他方で、視聴率を稼ぎたいマスコミは、不十分なままの情報を垂れ流していたのが現状と言えよう。
マスゾエの記者発表も、麻生の政府広報も、かえって不安感を増大する結果にしかなっていなかった。
これが、厚生労働省の担当局・課の課長や、専門の医師による、冷静な発表であれば、また違ったかもしれないが、マスゾエの目立ちたがりもあるのだろう、大臣が、毎日、おんなじような情報を繰り返ししゃべり、時には担当者と連絡がつかないのにキレて怒鳴ったりするところまでテレビ放映され、国民を不安に陥れるのに十分な、「不確実で不必要な情報」を垂れ流し続けたのである。
そして、である。
陰謀論者たちは常に結果を見てから発言するのだが(四川大地震直後に、あれはアメリカの地震兵器による攻撃と言った、ベンジャミン・フルフォードに、そこまで情報網があるのなら、なぜ、事前に警告できなかったのか、床に正座させて小一時間問い詰めてみたい・・・)、今回も、「新型インフルエンザの蔓延は、タミフルを売るための、ラムズフェルド前アメリカ国防長官の陰謀(ラムズフェルドはタミフルを開発した医薬品メーカーの経営に関与していた時期がある)」とか、さらには「新型インフルエンザ報道は、民主党、鳩山新代表のマスコミ露出を減らすためのマスコミの陰謀」なる珍説まで登場している。
これも、ある意味、マスゾエとマスコミの、本質から外れた情報の垂れ流しによるマスヒステリーが招いた、陰謀論者の愚論である。
こう見てくると、日本政府の危機管理対応のお粗末さと、誰も火中の栗を拾おうとしない姿勢と、デマ情報まで流す、視聴率しか目にないマスコミの愚かさが、馬鹿な陰謀論者たちの言説とセットになっていることがわかる。
「セット」と言っても、これらの関係者が、皆グルだというのではない。
ただ、騒ぎが起きると、それをネタに陰謀論を唱えて喜ぶ異常者がいるという意味で、陰謀論者は、マスコミを「マスゴミ」と言いながら、実はもっともそれに依存しているのである。
そして全体を見た場合、政府はあてにならず、マスコミはいい加減。そして陰謀論者は、火に油を注ぐようなデマを垂れ流す。
良いことは何一つない。
そして、国民は、マス・ヒステリーの海に沈むというわけだ。
秋以降に、再度の感染拡大、悪くするとパンデミック。または、強毒性への変異が起きた場合、日本は狂乱のるつぼとなるに違いない。
そうならないためには、確実な情報と、対策、そして明確な今後への方針を示すべきなのだが、マスゾエにはそういう考えは無いようだ。彼は評論家向きであっても、リーダー向きではないのが、今回の件でわかったと言える。
最悪のケースを考えての対処だとマスゾエは国会で開き直ったが、ならば、最初からそういうべきであっただろう。
たとえば、「新型インフルエンザ発生に伴い、あらかじめ策定されていた対処方針に従い、これこれのことを行います。」っという、明確で簡潔な発表を心がければよかったのだ。
そうしないで、「今日は何人、どこで何人」ということだけを、大臣が発表し続けるという愚挙を犯し、情報が無いものだから、マスコミは、医学に素人の「コメンテーター」たちに、わいわい騒がせて不安を煽り、馬鹿な陰謀論者が、それに輪をかけた。
時に情報過多は、かえって情報の貧困を生むという現実を今回の事件は明らかにした。
政府には、今回の件を材料に、本当に恐ろしい事態が起きないように、再度計画を練り直してもらいたいし、マスコミは、デマを流したことは論外にしろ、素人のコメンテーターに駄弁を垂れ流させるような愚は犯さないでもらいたい。
陰謀論者は・・・、消えろ。
以上。