世襲禁止は、憲法違反ではない!新解釈ご披露。
民主党による世襲禁止法制化案が話題になっている。もちろん世襲により権力と利権を持ち続けていた自民党の議員たちは大反対である。中には世襲禁止を口にするものもいるが、パフォーマンスに過ぎないとみるべきであろう。
世襲禁止反対派の主な主張の根拠は以下の、現行憲法の条文である。
第14条【法の下の平等,貴族の禁止,栄典】
(1)すべて国民は,法の下に平等であって,人種,信条,性別,社会的身分又は門地により,政治的,経済的又は社会的関係において,差別されない。
私は、この条文に対する解釈の仕方が違うと思う。
特に、「社会的身分又は門地により」、差別されない、という部分の読み方として、まさに、社会的身分、門地による、世襲という特権を、この条文は排除しているのであり、同条二項でも、貴族などの栄典はこれを認めないとしている。経済的、社会的身分として、限りなく貴族に近い、国会議員の選出において、その選挙区のわずかな人物が、その社会的身分と門地により、特権的に、国会議員の身分を世襲しているとするのならば、それ以外の国民が差別を受けていることを意味し、14条の解釈からして、世襲禁止は当然と言える。
法は何を守ろうとしているのかを考えるべきだ。これを「法源」や、「立法精神」と呼ぶ。
世襲議員が選挙で独占的に国会議員の地位を得るという状況を、憲法は許容していないと考えるべきだ。
世襲議員が差別されているのではなく、奴らが利権を独占するために、それ以外の国民の国政への参与を妨害して、差別していると考えるべきで、憲法にしたがい、世襲を禁止することに何の違憲性もないと考える。
憲法学者の積極的な発言が待たれる。
世襲禁止反対派の主な主張の根拠は以下の、現行憲法の条文である。
第14条【法の下の平等,貴族の禁止,栄典】
(1)すべて国民は,法の下に平等であって,人種,信条,性別,社会的身分又は門地により,政治的,経済的又は社会的関係において,差別されない。
私は、この条文に対する解釈の仕方が違うと思う。
特に、「社会的身分又は門地により」、差別されない、という部分の読み方として、まさに、社会的身分、門地による、世襲という特権を、この条文は排除しているのであり、同条二項でも、貴族などの栄典はこれを認めないとしている。経済的、社会的身分として、限りなく貴族に近い、国会議員の選出において、その選挙区のわずかな人物が、その社会的身分と門地により、特権的に、国会議員の身分を世襲しているとするのならば、それ以外の国民が差別を受けていることを意味し、14条の解釈からして、世襲禁止は当然と言える。
法は何を守ろうとしているのかを考えるべきだ。これを「法源」や、「立法精神」と呼ぶ。
世襲議員が選挙で独占的に国会議員の地位を得るという状況を、憲法は許容していないと考えるべきだ。
世襲議員が差別されているのではなく、奴らが利権を独占するために、それ以外の国民の国政への参与を妨害して、差別していると考えるべきで、憲法にしたがい、世襲を禁止することに何の違憲性もないと考える。
憲法学者の積極的な発言が待たれる。
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コメント
No title
世襲議員反対です。欧米では国会議員の世襲は日本ほど異常に多くありません。チャーチルやルーズベルト、クリントン、ブッシュなど例外はあります。しかし地方有権者は二世、三世の能力に期待しているのではなくて、オヤバカ代議士がもっている中央政財官界とのコネにたかっているだけですから。日本はただでさえ世襲君主制度を採用しているのです。この上国会議員まで世襲大名では幕末の黒船状態に陥ってしまいます。サンヨー電機やダイエーも強引な世襲で没落しました。中央官庁や大企業でも皇太子妃をはじめとした外務省などのコネ入省の多いところほど士気沈滞しています。福沢諭吉翁も門閥は親の敵だと言っているではありませんか。民主党の議員世襲禁止大賛成です。
今はむ(ず)かし?
情報源はもう忘れましたけど、ブレジネフ時代だったかな?ソ連の国会議員よりもアメリカの議員さんの方が、2世(襲)が多いっていうの読んだことがあります。日本と比べてこの両国がどうだったのかはよく憶えてませんけど。
ちなみにサタカ信氏は、親が子に『継がせたい職業』っていうのは『楽して儲けれる』おいしい家業。
財界にもそういった輩がゴロゴろ居るようですね。
昔の政治家には、山や畑を売ってすっからかんになった(だから息子には決して政治家になって欲しくないと言ってた)方もタクサン居たとか。
ではでは。
ちなみにサタカ信氏は、親が子に『継がせたい職業』っていうのは『楽して儲けれる』おいしい家業。
財界にもそういった輩がゴロゴろ居るようですね。
昔の政治家には、山や畑を売ってすっからかんになった(だから息子には決して政治家になって欲しくないと言ってた)方もタクサン居たとか。
ではでは。
No title
あなたの憲法解釈には驚きました。
現憲法のどこをどう読めば世襲議員といわれる選挙を通して選ばれた二世議員等の当選が差別とになるのか理解できません。
現憲法のどこをどう読めば世襲議員といわれる選挙を通して選ばれた二世議員等の当選が差別とになるのか理解できません。
その目的は?
議員の世襲禁止に反対・賛成のどちらであっても、まず反対とする際の目的、賛成とする際の目的を双方が明示すべきと考えます。
私の目には、「禁止に賛成する」民主党案の目的は筋が通っている。 「先代と同じ選挙区からの立候補を禁ずる」というのだから、利権相続の弊害を減らす・政治を活性化するという目的に適うし、「一身をかけて政治に携わりたい」という人を排除することもない。
それに対し禁止反対派は、一体どんな目的を掲げることができるのか、大変興味深い。 いきなり「差別がどうの」という論議に走るのは、「利権維持」の目的しかないからだろう。
私の目には、「禁止に賛成する」民主党案の目的は筋が通っている。 「先代と同じ選挙区からの立候補を禁ずる」というのだから、利権相続の弊害を減らす・政治を活性化するという目的に適うし、「一身をかけて政治に携わりたい」という人を排除することもない。
それに対し禁止反対派は、一体どんな目的を掲げることができるのか、大変興味深い。 いきなり「差別がどうの」という論議に走るのは、「利権維持」の目的しかないからだろう。
もう少し考えた方がいいのでは
国を問わず政治には輿論に簡単に左右されないエリートが必要です。
英国には貴族院があり、フランスには元老院がありますが、
我が国の参議院は衆議院と同じ直接選挙なので反日マスコミが作り出す大衆煽動の影響をまともに受けます。
我が国の政治において英国の貴族院議員やフランスの元老院議員と同じ機能を果たしてくれているのが世襲の保守系国会議員です。
世襲の保守系国会議員が日本の政界からいなくなれば、
「人権擁護法案」や「在日外国人に対する参政権付与」のような闇法案が
国民に気づかれることすらなく簡単に成立してしまうでしょう。
世襲禁止派の狙いはまさにそこ(売国法案に反対する保守系世襲議員の抹殺)にあります。
英国には貴族院があり、フランスには元老院がありますが、
我が国の参議院は衆議院と同じ直接選挙なので反日マスコミが作り出す大衆煽動の影響をまともに受けます。
我が国の政治において英国の貴族院議員やフランスの元老院議員と同じ機能を果たしてくれているのが世襲の保守系国会議員です。
世襲の保守系国会議員が日本の政界からいなくなれば、
「人権擁護法案」や「在日外国人に対する参政権付与」のような闇法案が
国民に気づかれることすらなく簡単に成立してしまうでしょう。
世襲禁止派の狙いはまさにそこ(売国法案に反対する保守系世襲議員の抹殺)にあります。
Re: もう少し考えた方がいいのでは
愚かな意見。
フランスの元老院は、完全に選挙で選出。世襲などではない。
イギリスの上院は世襲貴族を含む構成だったが、20世紀末に、一般公選制へと移行が決定、現在移行期間中。
外国の例に倣うなら、まさに世襲禁止にするべき。
事実関係を知らずに駄弁を弄するもの。
フランスの元老院は、完全に選挙で選出。世襲などではない。
イギリスの上院は世襲貴族を含む構成だったが、20世紀末に、一般公選制へと移行が決定、現在移行期間中。
外国の例に倣うなら、まさに世襲禁止にするべき。
事実関係を知らずに駄弁を弄するもの。
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政治家の世襲の「法による禁止」は是か非か (+麻生内閣についての海外の報道 + 中山成彬「失言」)
まずは、麻生太郎氏自民党総裁就任と日本の保守(自民党)政治家の特色がフランスのル・モンド紙でどう報じられたか、書かれているか、そ...
政治における「世襲禁止」は、憲法「第14条(法の下の平等)」の具体化であり、憲法の精神に忠実な行為である。
日本国憲法は、実質的な法の下の平等を目指しているのであり、憲法「第14条(法の下の平等)」も、現状の政治状況に照らして、法の下の平等を実現するべきである。
第14条【法の下の平等,貴族の禁止,栄典】
(1)すべて国民は,法の下に平等であって,人種,信条,性...